慎ましい住まい方の増えている正規、非正規のサラリーマン家庭
バブル経済崩壊後に“失われた20年”といわれる景気低迷した時期が続き、これを潜り抜けてきた今の社会は経済格差の拡大に続いて子供の教育格差が表面化するなど一部の富裕家庭と働く者の4割に近い非正規雇用の家庭との間で住まい方に格差が広がっています。家計に余裕のなくなっている家庭では一層慎ましい住まい方に追い込まれているため、必要な日用品等の消費財だけを購入し、不要不急のものを買い控える日常生活です。
従って、旅行や費用のかかる余暇活動をしないで家計収支のバランスを取ろうとしていますが、食料品関係の値上げが続いているため徐々に預貯金の取り崩しをする家庭も増えています。また、以前から慎ましい住まい方をしている年金暮らしの高齢者の中には低年金の支給額だけで生活が維持しきれずに次第に生活保護に追い込まれていく事態もマスメディアで報道されています。
一方で、職場の終身雇用制に頼れない時代となり、一定の年収を得ている中年サラリーマン家庭では住宅ローンや教育ローン、マイカーローン等の負担を背負いながらも国の社会保障財政の悪化から予想される将来の年金支給水準の切り下げを見越して民間保険会社の年金保険加入で補おうとする家庭が増えています。従って、最近、賃金が少々上がったとはいえローン返済と保険料支払い負担により生活に余裕がなく、派手な住まい方を送れるほどでありません。そこで、個人金融資産の多くを抱えている資産家高齢者なら豊かさの感じられる住まい方が期待できそうですから、恵まれた境遇の高齢者には積極的な行動で所有資産を使ってもらいたいですね。
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